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西砂保育園分園の開設時期の遅延問題についての質疑(2010年12月議会 厚生産業委員会 2011年12月15日) [2010年12月議会]

2010年12月議会 厚生産業委員会 西砂保育園分園の開設時期の遅延問題についての質疑(2011年12月15日)
 

(この質疑は2010年12月5日におこなわれたものです)

西砂保育園の民営化において、民営化園を引き受ける社会福祉法人が委託していた分園建設の設計会社のミスとそれを監督する市のチェックが甘かったために、2011年4月から分園の開設の時期が遅れることになってしまったことについての質疑です。

このことが発覚したのは、西砂保育園を民営化する議案(公立保育園から除く議案)が本会議で賛成多数で議決させた後でした(五十嵐は反対しました)。

ことの重大性を考えると、本来ならば、清水市長が直接来て説明すべきでしたが、市長は副市長に任せる形で、あらわれませんでした。

◎副市長(越川康行君) 西砂保育園分園の開設時期の遅延について、状況の説明とおわびを申し上げます。
 説明に入る前に、今回の問題発生に対しまして、急遽厚生産業委員会を開催していただきまして、議長を初め、厚生産業委員長を初め、議会関係者の方に厚くお礼を申し上げます。
 今、委員長から説明がありましたように、12月10日の厚生産業委員会において、西砂保育園の分園の開設時期を4月1日と説明いたしましたが、12月11日の設計会社、施工会社、社会福祉法人、市の4者によります打ち合わせの会議で、設計会社から防衛補助の申請手続等に大変手間取っており、竣工予定を4月末に延伸せざるを得ないとの説明がありました。
 市といたしましては、開設時期の遅延は大変大きな問題であるので、早急に市議会に説明するとともに、速やかに新規の入園申込者への対応を図っていきたいと考えております。
 今回、こうした事態に至りましたことについては、入園希望者はもとより、市議会を初め関係者の皆様に深くおわび申し上げるとともに、延期の影響が最小限になるよう最善の取り組みをしていきたいと考えております。
 以上です。


◎保育課長(田中良明君) 西砂保育園分園建設に係るスケジュール変更と対応について御報告いたします。
 分園設置工事につきましては、去る12月10日開催の厚生産業委員会におきまして、運営予定の社会福祉法人高峰福祉会の施工により、11月から工事を開始し、平成23年3月下旬の竣工に向け進められているとの報告をしたところでございますが、このたび、平成23年3月の竣工が間に合わず、4月下旬の竣工予定となることが明らかになりました。
 分園の設計については、三者懇談会や地元住民説明会での御理解のもと、施行主である社会福祉法人高峰福祉会により、年度内の竣工を前提に進めてまいりました。しかしながら、設計会社が同時並行で進めておりました防衛省に対する防音補助の手続に時間を要したことから、これに伴って防音仕様の建具や換気設備等の発注、納入が当初予定よりもおくれるため、竣工時期がずれ込むこととなりました。
 市といたしましては、西砂保育園の保育への影響がないよう、平成23年4月当初は、現行の定員で社会福祉法人に移管し、分園完成時に定員150人への拡大を図ることといたします。
 今後、西砂保育園の保護者や地元住民説明会への説明を初め、現在、平成23年4月の入園申し込み受け付けを行っていることから、新たに西砂保育園への入園を希望される保護者を対象に、希望園や希望順位を変更できる旨のお知らせをするなどの対応を予定しております。
 今回、こうした事態に至りましたことにつきまして、議員の皆様はもとより、関係者の皆様に深くおわび申し上げますとともに、今後の対応に全力で取り組んでまいります。
 以上でございます。

(各委員からの質疑があり、五十嵐は最後に質問しました。)

◆委員(五十嵐けん君) 今の(各委員の)質疑を聞いていて、概要はわかったわけでありますけれども、これは残念だったということでやっぱり済まされることではない。代表者会議に市長はきっと謝罪されたんでしょうけれども、本来ならば、この委員会に来て、市長みずから言うべき問題じゃないでしょうか。それほど重たいものを持っていると思います。
 市長がどんなに忙しい仕事があったのかもしれませんけれども、やはりそれを差しおいてきて、市長みずから--というのは、やはりこの少し前の本会議で、建物の譲与と西砂保育園を公立保育園から外すと。つまり、4月1日から民営化しますよというものを、私は反対はさせていただいたんですが、与党の皆さんの賛成多数で議決しているという重たい意味もあると思うんですね。
 ですから、そこら辺はもしきょうこれからとはもう言いませんから、本会議で何らかの対応をとっていただきたいなということをまず要望してから、質問に入っていきます。
 一つ、今聞いていますと、初め、課長が答えてきた責任の所在についてですけれども、三者懇談会といいまして、丁寧に説明会も行ってきたことからスケジュールもタイトになってというようなことを初め言っていたんですね。しかし、よくよく聞いていくと、やはり法人が契約している設計会社の大きなミスということですよね。その副市長が言われたのは、12月2日にその打ち合わせ会のときに、全くそういうことも聞いておらず、寝耳に水だったと。こちらとしても残念だというふうに言ったところから、多分そうだと思うんですけれども、その後、ほかの部長や課長、副市長も含めて、スケジュール管理に問題があった、進行管理に問題があった、綿密な打ち合わせがあるべきだったと言っていますから、やはりそれをもちろん根本的な第一義的なミスは、設計会社にあるということと理解いたしましたが、やはりそれをきちっと確認、進行管理できなかった市の瑕疵というものも私は大きいと思っているんですね。
 その責任の所在というのは、それは協定を結んでいますから、協定違反ですとかそういうものがあれば、私は遅延損害金が発生してしかるべきだと思っていまして、そのことについてもちょっと答弁が中途半端だったので、どう考えているのか、まずはっきりさせてください。
 ここで市の責任になるんですけれども、やっぱり市の責任というのは、保護者や園児、そして民営化するということは、合同保育の方が公立保育園の先生残りますけれども、今まで第2の母親のように接していた人たちが半分ぐらいいなくなっちゃうんですよ、半分以上。そういう不安定な中、またこういう状況をつくったということは非常に大きいですし、しりぬぐいのやりくりが大変じゃないですか。ほかの園にも優先順位で割り振って、さらに6月から戻れば、新たにまたそういった保護者の皆さんがほかの保育園に入れる、西砂保育園に入れるというような形で、4月から年度当初から気持ちのいいスタートを切れないという話ですよ。本当に自分が働きたいという方、だって立川市は予約して受け付けて、事前にこの時期から通いたいという保育園も、試行的にやり始めているわけですから、西国立のほうの分園で。
 だから、そういった面を考えると、私は、今最悪で6月からという話ですけれども、やはり防衛補助分を何とか市が補てんするなり法人が補てんするなりして、4月に間に合わせるという選択肢があってしかるべきだと思うんですよ。防衛補助は10分の10ですけれども、大体今回の防衛補助、幾らなんですか。そこら辺をはっきり明確にしていただきたいというふうに思います。
 また、急なことで、私も12月11日の三者懇談会を傍聴させてもらったんですよ。そのとき、工事会社、これは市内の工事業者ですけれども、工事業者も何とか間に合わせます、大丈夫ですと言っていたんです。その後急転直下だってので、何じゃ、このメールはというふうに思ったわけでありますけれども、そういった面で、やはりこの間ちょっと短いスパンでしたけれども、既に4月1日に間に合わせようということをおあきらめになって、もう竣工を4月末、5月かもしくは期間をとって6月からにしようといって、努力した面がちょっと見られないんじゃないかなと思うんですけれども、その点についてお示し願いたいというふうに思います。
 また、2回目に質問してもいいんですが、6月から始めるとなると、法人のほうは分園の30人分の保育士も確保しているわけですよ。大体、四、五名ですよね、保育士でいうと。多ければ6名ぐらい確保していると思うんですが、そういった状況になりますから、2カ月おくれることは、その2カ月の保育士の給料はだれが払うんですか、お示しください。


◎保育課長(田中良明君) 私のほうからは、まず、防衛補助の関係でございますけれども、これについては社会福祉法人のほうで防衛省に防衛の補助を申請してございまして、社会福祉法人のほうから内定という額で示されているのが約900万円というふうに聞いてございます。
 この防衛補助を活用しまして、先ほどの防衛仕様の建具等の設置をすることになりますけれども、今後、高峰福祉会としては、本園舎の今後改修もしていくということで、その本園舎の改修についても防衛補助の活用をしていきたいということも聞いてございますので、そうした中では、今回防衛補助を活用してということで、分園のほうもぜひ防衛補助を活用したいということで進めているという状況でございます。
 それから、6月の分園の開設というか供用開始に向けて、確かに保育士等の確保をしているところでございますけれども、現在、当初予定しておりました定員150人を想定して、運営費を粗い計算ですけれどもしていますと、1年分で1億9,200万、今回、例えば4月、5月を120人、それから6月以降を150人とした場合には、約1億8,400万円というふうに試算してございまして、その差額については約800万というふうに見てございます。
 今回、この800万の中でどこまでそうした状況に対応できるのかということで、社会福祉法人と今後調整をしていきたいというふうに考えてございます。


◎副市長(越川康行君) まず、遅延損害金のお話ですが、これにつきましては、先ほど答弁しましたように、社会福祉法人と設計会社との間の問題、それと社会福祉法人と立川市との協定の関係、両面ございますので、具体的に詳細な検討をこれからしていきたいと、そのように考えております。
 それと、あと、市の責任をどう考えているのかということですが、今回は、民営化を進めるということで、その民営化の最大の命題がやはり待機児を解消すると。その待機児の解消の最大の目玉が、今回の西砂の場合は分園の建設ということであるわけでして、その分園の建設が4月から6月に延びてしまった。大変期待されていた地域の保護者の方等の夢を一時的にも奪ってしまって、大変そういう意味では行政として大きな責任があると、そのように意識をしているところでございます。
 何とか早い時期に開園をしまして、預けられない保護者の方の対応を速やかにしていければなと、そんな思いでいっぱいでございます。
 以上です。


◆委員(五十嵐けん君) 私、民営化が反対だからここでそういうことを手玉にとって批判したりということは一切ありませんから、今、子どもたちや保護者のために一番いい方法は何なのか。
 市は、どのくらい--短い期間でおくれることはいたし方なしとし、最悪で2カ月、分園部分の開園を延期し、おくらせようということですけれども、そうすると、いろいろな手間暇がかかるという労力を使いますよね。私が思ったのは、やはり例えばその2カ月分の分園分の保育士のお金は本当に粗い計算でこれは正確じゃないと思いますけれども、今の粗々でいくと800万円ですよね。法人かもしくは協定違反かどうかというところで、そこも詳細な検討をして、後で話し合いになるんでしょうけれども、結局そういったお金はかかってしまう。
 分園部分の防衛補助分が900万ですよね。これ差し引きして、あといろいろな労力、あといろいろな迷惑を考えると、ここはもう一つ市に踏ん張ってもらって、やはりその防衛補助がもらえなくても、まず900万を支出することによって、市の責任のとり方というんでしょうか、やっぱり設計会社に大きな責任があるということは、今の話の内容でよくわかりましたけれども、それを進行管理せずに、チェックをせずに打ち合わせをきちっと綿密に行っていない、チェックをしていなかったという市の責任もあるから、私はそこで責任をとったほうがやっぱり立川市の今後も民営化は私は反対ですけれども、あと4園進めたいという立場からすれば、ここで責任をとるという決断をされたほうがいいんじゃないか。
 例えば、今回のちょっと話がそれて申しわけないですけれども、西武立川の自転車置き場の問題でいろいろ問題があって、それを解消するために市は1,000万円ぐらいかけていますよね。補正予算で計上しますよね、急遽。そういった問題からも比べると、私は、ここで900万円をけちっていろいろなミスったことを、幾ら残念がって反省しても、それはもう取り返しのつかない問題なんだから、ここで防衛補助分を市が払って、期日に間に合わせるという努力はまだウルトラCの最終努力として残っているんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。


◎副市長(越川康行君) 正直言いまして、私もこの話を聞いたときに、防衛補助を捨てて、既存の民間の製品を入れることで工期が早まらないのか、早めることができないのかどうか、そういう思いもありました。
 詳細に今回、中身を聞いてみますと、やはり防衛補助の場合は、補助の内示を受けてからでないとまず発注ができないということが一つですね。それと、いわゆる民間ですと見込み発注等が可能なわけですが、それができないということと、防衛省との調整の中で、特にサッシ類とか防衛関係のものについて、全部いわゆる型番というんですかね、製品指定が全部あって、その製品が全部いわゆる特注品になってしまうので、いわゆる発注してから製造すると。その関係で納期が延びてしまうと。そういうことが最大の要因らしいんです。
 なお、それだったら、逆に言うとそれはそれで別にそれは頭に入れておきながら、ほかに工事が先行できないのか、そういう話もしたんですが、特にサッシ類、サッシとガラス、これは基本的に皆さんも御存じだと思うんですが、躯体が建ち上がって、屋根が乗って、次にやるのはサッシの窓を入れて、それから内装工事に入るとかというのは通常のスケジュールだと思うので、そのサッシが入ってこないということになりますと、入るまで要は手があいてしまって工事が進められないと。
 そうなると、基本的には、縮めるのに、早く何しろサッシを入れてもらうということが最大優先になるんですが、それが特注品ということでなかなか厳しいということで、なかなか短縮が難しいのかなと、そんな思いはしました。
 ただ、今、委員から御指摘があったように、ここまで設計が進んで、防衛と調整が進んでいるものを、防衛をキャンセルして防衛の性能以上のものの既製品というものが入るのかどうか、これは大変難しい話だと思いますけれども、この辺についてはもう一度設計会社にも可能なのかどうか、その辺の問い合わせはしてみたいなと、そんな思いは持っております。
 以上です。


◆委員(五十嵐けん君) そういったことも、私はそういったところでは素人でしたので、詳しく聞いておりませんでしたし、初めて聞いたので、そういう考えもあっていろいろ検討をしようとしたということはわかりました。
 やはり今からでも遅くないですから、私は、ここでおくらせるというのは全体的に見てよくないと思っていまして、そこがもし900万円で済むことだったら、非常に900万というのも大金ですけれども、やはりそこは市の責任として、今後の責任の所在の問い方は検証して、法人、設計会社と話していくという前提で、市が持ってやる方法というのを最大限最後まで追求していただきたいと要望いたしますし、もしだめだったら、やはりこれは説明責任ですよね。今まで副市長は私に、全国一、保護者と一生懸命説明をやってきた自治体であると。私はそこは全国一かどうかはわからないですけれども、認めないわけじゃないんですよ、ずっと出ていたから。現場の努力もあるし、もう毎回、毎回休みを返上して出てきている係長以下の方々もいますし、そういった意味では、努力を認めていないわけではありませんので、それが最後、こんな確認しなかったという単純なミスでこんな大惨事になってしまったというようなことだと、本当に担当も報われないなと思いますので、その点よろしくお願いします。
 以上です。答弁は要りません。

【追記】

結局、分園を含めた4月からの私立西砂保育園のスタートはかないませんでした。市は、中里公会堂を暫定的に活用した保育室をつくり、本来4月から西砂保育園に通えるはずだった子どもたちを受け入れることになりました。

社会福祉法人への責任は一切問わないというあいまい決着に終わっています。

私は、どこにどのような責任があり、どのくらいの損害があったのか明らかにすべきだと思いましたが…。

市長、少なくとも副市長が、西砂保育園の園児の保護者に直接説明し、直接謝罪すべきと再三訴えてきましたが、市長や副市長が直接謝罪するということは、残念ながら一切ありませんでした。市の姿勢が問われます。

立川市議会議員 五十嵐けんのホームページ

立川市議会議員 五十嵐けんのブログ Many Rivers To Cross


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